1年間よろしくお願い致します
武芸小学校PTA会長 浅野典之
21世紀は「環境の世紀」といわれています。戦後、急速に近代化、工業化が進み、大量生産、大量消費、大量廃棄という生産活動やスタイルにより、かけがえのない自然環境に大きな負荷を与えつづけた結果、地球規模で様々な問題が発生していることはご承知の事と思います。
私たちは、時代の快適さだけを受け取り、そのツケを子孫に払わせるのではなく、自らが率先して循環型社会へ向けた積極的な取り組みを行うと同時に、子どもたちには「自然と人間がどう共生するか」ということを考えさせる実践的な活動の場の提供が必要です。環境問題は、行政による規制や後処理で解決できる問題ではなく、私たち住民一人一人が主役として日常生活全般の中で取り組むものだと思います。さらに、国や地方公共団体の財政状況は大変厳しく、行政経費の効率化は緊急の課題でありゴミの減量、リサイクル化も積極的に推進されている問題です。
こうした中、廃品回収(資源回収)は自然環境の保全の先駆的なものとして私たちが子どものころから連綿と続いている貴重な行事です。子どもたちは、この行事を通じてリサイクルのシステムや資源の有限性を学ぶと共に親子のふれあいを深め、地域の連帯感を養っています。しかしながら、以前のように収益は上がらなく、行政からの補助金に依存しているという問題点もありますが、PTAを始め各種団体が行う廃品回収等環境保全への取り組みにより補助金の支出以上に行政経費が大きく節約できているのも現実であります。
総会でも意見のありました時期の設定、PR方法、交通安全対策等々、方法論の問題は今後、十分に検討する必要があると思いますが、今年度も是非計画どおり実施できたらと切望するものです。今年度1回目の廃品回収は、この会報が発行されるころには実施されていると思いますが、第2回目の実施については、夏の地区懇談会で皆様のご意見を十分お聞かせいただき、より充実した環境保全への活動にしたいと考えております。なお、廃品回収の収益金については、昨年度は立派な校旗を新調できましたし、今年度は6年生の卒業アルバムの経費等、子どもたちへ還元していきたいと考えております。